これまでに何冊ものいわゆるダンドリ術系の書籍を読んできました。その中でもこの本はかなり評価が高いです。本当に基礎的なことがしっかりツボを押さえて書かれています。まさに教科書です。シェアしたいポイントは以下の2つ。
見開き2ページで1トピックの読み切りTips
まずシンプルで端的な表現と書籍構成が素晴らしい。とにかく見やすい。数ページも続く説明ではなく、内容は右側の片面1ページにまとめられており、左側は写真や絵・図などで構成されています。
仕事術への特化・広範にカバー
スケジューリング、周囲の巻き込み、優先順位、段取り等基本的な内容が中心です。他にもMECE(もれなくダブりなく)の考え方、仕事の棚卸など、内容は広範囲にわたります。でもとにかく仕事を時間内にしっかり終わらせるための術に特化しています。こうして中年のおっさんが読み返しても、いくつかできていないことが再発見できます。非常に参考になります。
惜しい点もいくつか
他方少し残念なのは、まず挿絵がいまいちなこと(ごめんなさい笑)。まあ普通といえば普通なのですが、これまで読んだ本と比較すると写真や挿絵が結構アマチュアっぽいと感じました。仕事術の内容と挿絵のクオリティに結構差がある気がします。右ページを読んでフムフムなるほどと思いつつ左ページの絵をみて、なんかしょぼい絵だなーと感じてしまい、ちょっと集中がそがれてしまいました。まあ教科書だと思えばこんなものかもしれませんが笑。
もう一つは、いい点の裏返しでもありますが、仕事術に特化しているため、人を動かすアツい話・筆者の経験談とかはそこまで多くはないです。そのため、少しさっぱりしすぎると感じる方もいるのかなと思いました。因みに少し小熱く仕事や将来について考えたい方は山本真司氏の書籍をお勧め致します。
纏めますと、この本はいわゆる仕事術・仕事の効率化については非常に役に立ちます。若手はもちろんのこと中年でもためになる内容だと思います。逆に新人すぎる方にはちょっと実感が沸かないかもしれません。入社して1年2年経ってもいまいち俺ってどんくさいなあと感じてしまうようならぜひおすすめします。
評価 ☆☆☆☆
2019/02/07
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